俺達は何故生まれ、何故死ぬのか。
けど、いくら考えてもちっとも答えなんか出やしねぇ。
けど、俺達はいつも何かを考える。
花や木や虫たちはそんなことを考えたりはしない。
花はただそこに咲いてるだけだ。
ただ無心に精一杯咲いて、いつか何も言わずに枯れていく。
俺はそんな花が大好きだ。
永遠じゃないから、いとおしく思って大事に水をやる。
俺達も永遠じゃない。
やがては誰もが死んでしまう。ただ花と違うのは考えることだ。
もっと、たくさんの栄養を吸収したい。
「もっと太陽の光を浴びたい。できれば一人で独占したい!」
嵐が来て、他人が流されても同情はするが、助けることはない。
俺達は同情が好きだ。俺達は他人の不幸が好きだ。
俺達はいつもいつも自分を、他人と比べてる。
いつもいつも、小さな不満がある。孤独で自分の無力を嘆いてる。
もうそんな生き方はやめよう。初めからやり直すんだ。
ただ、自分の足元と空を見つめるだけで良い。
ただそこに咲いている花みたいに。俺自身も比べられてきた。
けど、俺自身も友達の事を比べていたんだ。知らない間に…。
そいつに同情して。そいつを…友達なのに…。
あいつは許してくれた。だから俺も始めからやり直すつもりだ。
俺の愛する人が教えてくれた。
ただ精一杯、そこに咲いていたんだ、彼女は…。
人間の価値を計るメジャーは、どこにも、どこにも無いって事さ!
頭の出来や体の出来で簡単に計ろうとする社会があるなら、
その社会を拒絶しろ!
俺達を比べる全ての奴らを黙らせろ!
お前ら、お前らが自分が無力だとシラけるんだ。
矛盾を感じて怒りを感じて、
言葉に出して「NO!!」って言いたい時、
俺は、俺のダチは皆一緒に付き合うぜ。
っていうのを思い出した。
たぶんこの言葉を聞いたのが小学校5年生くらいの時で、
その頃から自分の意志ってヤツを持つように、感じるようになって、
色んな事に疑問を感じて、エッチとか、恋とかに目覚めて、
夢中だったサッカーより、女の子とか、音楽とか、そういう方がいいなって思って。
彼と同じスニーカーを履いて、彼の髪型の真似をして、前髪をスプレーで上げていったら生活指導の先生にくしゃくしゃにされて、「クソッタレ!」って思って、次の日も上げていったら「お前はそんなヤツじゃないだろう?」って言われて、大人がなにを言ってるのかが全然わからなかった。
だからナニって訳じゃねぇけど、
人間の価値を計るメジャーは、どこにも無いって事に気がついたのは最近で。
ここ最近は矛盾を感じて怒りを感じて、言葉に出して「NO!!」って言いたい。
だからナニって訳じゃねぇけど。
あれから多分15年くらいたって、変わったのは髭の生えた顔くらいだ。
なんだか無情に君に会いたくなった。
それだけだ。
って本当はそんな事思ってないけど。
俺の青春は間違いなくここから始まったんだ。
愛を込めて。
俺たちのクソッタレた人生に
愛を込めて。
http://