Welcome to "peacepill-designix_experience by KEITA KOMIYAMA" 's blog space.





2010年5月26日水曜日

ペットのやうなら飼ってもいい。日記

これから先は死ぬるまで、
表へ出ないでくらす人。

たまに表へ出るときも、
タバコと散歩に日をつぶす。

働く女の横顔に力のぬけた目を向ける
鳴るのはテレビの音ばかり…。
(テレビはないが。)

「生活」無き身のはかなさは、
くるむふとんの温かさ。

ゴロリと寝ころぶ頭上には、
積み上げられた本の山。

苦しみ無き身のむなしさよ

浮かぶ未来は苦しげで…。


コツコツ鳴ってる火鉢を間に
誰かが俺に聞いている。

「お前はなぜに 引きこもる?」

俺は何も答えずに
引きつる笑顔を向けていた。

これから先は死ぬるまで、
表へ出ないでくらす人。

コツコツ鳴ってる火鉢を間に
誰かが俺に聞いている。


「体の調子は何うなんだ?」

「寄生虫にやられてる。」



「お前に女は必要か?」

「ペットのようなら飼ってもいい。」



「車に乗って出かけよう。」

「俺はふとんで寝ていよう。」



「それじゃテレビを見るとしようか?」

「悲しすぎて見てられぬ。」
(テレビはないのだが)


「お前は何が欲しいのだ?」

「夕陽に浮かぶ富士の山。」



「お前はなぜに生きている?」

「小さき花を見るために。小さき花を見るために。」



歌を誰か知らないか?
つまらぬときに口ずさむ、
やさしい歌を知らないか?

金のために何をする?
女のために何をする?
人のために何をする?
それでお前は何処に行く?
それで俺は何処へ行く?

これから先は死ぬるまで、
表へ出ないでくらす人。



どうだ貴様も暮らさぬか?



「俺と一緒に寝て暮らそう。」



2010年5月11日火曜日

幸せよ、この指にとまれ日記

赤きTOKYOの空を見上げ、咳き込む背の高い男一人。

強風の中、負けじとたゆたわせる煙草の煙に力なく、
この男の表情にも、力は皆無である。

かくも嫌しき春の風は、我等の真横を嫌味ったらしく通り抜ける。

「なぁ、ちょっと待ってくれよ。」

風は聞く耳を持たない。

(あぁさうか、これはきゃつらの優しさか。)


気力が足りない。
気迫も足りない。
全然足りない。


満たされないまま引きずり回してはや三年。

徒然なるままに季節はめぐり、
徒然なるままに年をとる。
髪はのびすぎた。切らなくちゃ切らなくちゃ。
目の前をチラチラ。


気迫の無き時間帯。でも信じる事はやめるな。


もうすぐ4月11日が来る。
あの日からもう一年がたつ。

あの日の千鳥ヶ淵はそれはもう綺麗で。
お気に入りの青いコートを羽織って歩いていた事を思い出した。
思えばあの時もあの子の事を考え、未来の自分の事なんかも多少考えたりもして。

おい俺。お前一体何処へ行くの?

俺かい?俺は燃え上がる日をまっている。


伊達や酔狂じゃない、これがリアルさ。ボケェ。


昇り来るぶざまな太陽。
(ぶざまなのは俺か。おまえかそれともあいつか。)

一瞬で彩り変える大地に俺は聞いた。

「素直であるとは戦わぬことなのか?」

「やけにはしゃぎたがるその胸が、死に抗う人の魂なのか?」

東京の夜空は赤く滲んで、まるで俺を死に誘うように。


さあ滅びよう。まどろみつつゆこう。
支配者たる時が息の根を止めるまで。
帰らない過去は無情への扉。
今すぐ辿り着ける明日は漂う人の性。

それは破滅を遥か臨むより、俺が破滅へ向かって力強く歩むこと。

さぁ潜みしそのプライドにかけて歩み出せ。



さぁでかけよう。五分先へ行こう。

だってもう、

そこにゃぁ居られないだろう?



さぁ幸せよ、この指にとまれ。

シアワセヨ、コノユビニトマレ。

曰く、 日々について日記

ゲーテ曰く、

「義務の重荷から我々を解放することのできるのは、良心的な実行だけである。」

ダミアン曰く、

「祈るような浮世の日々から我々を介抱することのできるのは、まず戦いに赴く事である。」

(負けてもいいじゃないか。戦ってさえいれば。)




愛を込めて