Welcome to "peacepill-designix_experience by KEITA KOMIYAMA" 's blog space.





2009年7月29日水曜日

Who killed the FILM STARS?日記


 


昼間の街は平らな庭で。
夜になってから花が咲く。

赤いサイレン、ライトの群れ、
クラクションの中キスをした。

俺達に明日がないってこと、
はじめからそんなのわかってたよ。

この鳥達がどこから来て、
どこへ行くのかと同じさ。

エレクトリック・サーカス 
燃えあがる空。
澄みきった色の。
その先に散る。

きらめくタイヤ火花散らして。
地鳴りのエンジンが踊ってる。
そこにいるはずの星と月。

やわらかに通る彼女の声。

エレクトリック・サーカス 
燃えあがる空。
澄みきった色の。 
その先に行く。

『夜になってから花は咲く。』



今度はカオリちゃんが死んだ。

SORROWは最高にかっこ良かった。

最後に見たのはASIAだった。あの頃は調子が良さそうだった。

カオリちゃんがTOKYO NO,1 SOULSETにハマっていて、
それがとても嬉しかった。

カオリちゃんとお揃いのマリアスカジャンは今でも俺の宝物だ。

ミッシェルのラストライブでカオリちゃんが着てたから手に入れたんだ。

カオリちゃんと達也はブルー。俺とチバはグリーン。


また俺の物語が後ろから終わっていく。

振り返った道がガラガラと崩れていく。

迫りくる崩壊の序曲。

悲しみの連鎖。

人類保管計画も悪くねぇかもしれん。



これが大人になるってことかい?

冗談じゃない。

何だって言うんだよ。


「おい、すぐ後ろまで死神が迫っているぞ。」


次は誰?

俺か?オマエか?それともアイツか?

死にたくない。

とても、死にたくない。

とても、死にたくない。

とても、死にたくない。


殺したのは誰だ?

冗談じゃない。

これは戦いだ。

戦いの歌だ。


大したことじゃないし。

どこにでもあるんだけど。

大したことじゃないし。

どこにでもあるんだけど。


冗談じゃない。

殺したのは誰だ?



『Who killed the FILM STARS?』



ホントに冗談じゃねぇ。

るちあの未来に幸あらんことを切実に願う。




涙がこぼれそう。








 追記


別に彼女達だけが辛い思いをしてるわけでも、
彼女達だけがかわいそうなわけでもない。

これを読んでる君だってそうだし、
俺だってそうだ。

悲しみでこの世界は創られているから。

だけど、それだけじゃないから
かおりちゃんもるちあも笑っていたんだ。

本当はそんなのあたりまえなんだけど。

俺たちなかなか気付かない。

だれかが死ななきゃ考えねぇ。


今回、改めてわかったこと。


この世に神様なんていねぇ。

2009年7月23日木曜日

武蔵野エレジー日記



また、一人の男が死んだ。

やつは言っていた。

「ギターは弾く物じゃない、鳴らすものだ。」と。

やつはいつも一流の騎士のようにべっ甲のピックガードのテレキャスを掻き鳴らした。

青いライト、赤いライト、ゴッドファーザー愛のテーマ、低い空、長い雲、エレクトリックのTシャツ、タバコ、ハイネケン、
そしてチバユウスケの左隣。

すごくすごく似合ってたな。

そしてウィルコ・ジョンソンとミック・グリーンが大好きで。

イギリスでもアメリカでも一番に評価されるのはアベちゃんのギターだった。誰もがやつのカッティングに魅了された。
余談だが、椎名林檎はやつのギターを聞いて「濡れた…」と表現した。
俺たちはやつの事を「テレキャスターの鬼。」と呼んだ。

そんな事はいいのだが。

チバユウスケはアベちゃんに初めて会ったときにこういった。

「ウチは基本的に自由なバンドだけど、二つだけルールがあんのよ。」

「クスリは禁止。あとライブはスーツ。」

アベちゃんは答えた。

「カッコいい。。」



やっぱり、俺の血の80%くらいはミッシェルでできてるんだ。


否、ミッシェルは俺の全てだった。

ミッシェルがいなかったら俺の人生はもっと平べったいものだっただろ
う。

ブルーズもビールもマルボロもブーツもデニムも、、前髪も。

俺はちょっと期待していたんだと思う。

ブランキーはないけどミッシェルはまた見られるような気がしていたんだ。それはちっとも格好わるい事じゃないって。


それももう叶わない。絶対に。


死ほど全ての可能性を奪う事象はないのだ。
と気がついたら涙が出た。

きっと色んなところで追悼企画があったり、逆にそれを批判する声があったりするんだろう。清志郎みたいに。

また、ニュースキャスターがちょっとだけ悲しい顔をしてこのニュースを話して、その直後に「それでは、今日のめざまし占い~っ!」とかって笑顔で言っちゃうんだ。

でもそんな事はどうだっていいんだ。

それで彼のギターを聞く人が知る人が一人でも増えてくれれば、
俺はとても素敵な事だと思う。

悲しくなんてないし、わからないけど。

何かが音を立てて今、崩れていっている。

終わったのだ。きっと。

ミッシェルも俺の青春も。

そんな事はないのかもしれないけど。

「俺たちに明日がないってこと。はじめからそんなのわかってたよ。
この鳥たちがどこから来て、どこへ行くのかと同じさ。」

そこで俺は一度ピリオドを打ったつもりだった。
でもやっぱり俺はミッシェルなんだ。俺がミッシェルだったんだ。

きっと。


パリに降るのはマティーニの雨

しけたタバコはオリーブの味

石畳にはマティスの顔

犬のクソごと流れてく


雨にうたれて考えてたのは

2年前に出てったあの娘のこと

うすれた頃に海の向こうから

「元気ですか?」と一言のエアメール



あいつ今頃ケムリになって、気ままに空をとんでるのだろう。

武蔵野に降る雨にうたえばさよなら告げる鐘が鳴る。




ありがとうアベフトシ。

俺にミッシェルガンエレファントをくれて。

俺の青春はいつもあなたのギターとともにありました。

ありがとう。バイバイ。